PAN [Official web site]


PAN

1995年に大阪で産声をあげ、遊び心満載の歌詞と確固たるサウンドを武器に、とにかく熱に満ちたライヴ・パフォーマンスでオーディエンスのみならず、多くのバンドマンをも虜にし続けるPAN。そんな彼らが結成20周年を記念し、ベストアルバム『ベスト盤゜』をドロップする。この特別インタビューでは、結成からの心境の変化やモチベーションを駆け足ではあるがザッと振り返りつつ、20周年を記念した月刊イベント『20祭やDAY!』や今後の抱負まで、彼らのこれまでとこれからについてじっくりと語ってもらった。

interview by ヤコウリュウジ

「何かせなアカン!」と考えたときに出てきたのが喋る(笑)

――ついに結成20年を迎えることになりました。
川さん(Vo.) しかし、よう続いたなと。
ゴッチ(G.) 気づけば的な。最初は、20年もやろうと思って始めたわけじゃないし。
――始まりは、同級生が遊ぶ為ということだったんですよね。
ダイスケ まさに!
川さん ゴッチとダイスケはバスケ部やったから、他の部員もおって、オレも誘われて。
ゴッチ 最初は5人で、ダイスケもギターやったし。
――そういうノリで始めたバンドって、思い出で終わることが多いような気もします。ここまでやれたのはどうしてだったんでしょうか?
川さん まずは、TEENS' MUSIC FESTIVAL(※10代のミュージシャンが参加できる音楽コンテスト)じゃないですか。地元の大会で優勝して、その次の年も同じところまで勝ち残って。それが19歳のときかな? で、ちょっとやってみるかと。
――そういったところで他者に評価されると自信にもなりますしね。
よこしん(Dr.) 全然別ですけど、オレも出たことあります(笑)。
――なんだか奇遇ですね、それ(笑)。しかし、いきなりそういう大会で優勝ということは、スタートダッシュはかなりよかったと。
ゴッチ いや、そこから鳴かず飛ばずが続くんで(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
ゴッチ お客さんも増えへんし、ひと桁のお客さんの前で何回もライヴをやって。
――ただ、そういった状況でも折れなかった。
川さん それは、対バンのおかげやと思うんですよ。大阪やったらSABOTENと知り合ったり、名古屋だったら中部トラックがおったり、東京やったらSTANCE PUNKSがおったり。そんな感じで、いろんなところへ行く目的もできたから。それに、当時はその場では人気者になりたいけど、本気で売れたいかと思ってたかどうかは……1位になりたい気持ちはいつもあるし、「めっちゃ面白かった!」とか言われたいけど、あんまり深く考えてなかったかもしれん。だから、やれたんかな?
ダイスケ(Ba.) それはあるな。
川さん あと、裏の事情とかも知らんかったし。
――え~と、そういう発言は控えましょう(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
川さん よくわかってなかったから、ガムシャラにやれてたのかもしれん。
ダイスケ だから、売れなかったのかもしれん。
一同 ハハハハ(笑)。
ダイスケ 無邪気にやってましたよ。「ライヴやればええんやろ?」みたいな。
ゴッチ 思ってた、思ってた。
――その当時の大きなポイントとしては、MCで思いっきり喋りだしたことですよね。
ゴッチ それはそう! 1stフルアルバム『たこやき』で初めてツアーを廻ったとき、「こんなにも観てくれへんのか」って衝撃があって。
川さん で、誰かに「喋った方がええで」とか言われたわけでもないけど、崖っぷちやったし、「何かせなアカン!」と考えたときに出てきたのが喋るっていう(笑)。
――その選択は関西人ですね(笑)。
川さん 曲を磨くとかじゃなくて、喋る(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
――バンドによってスタイルは様々ですけど、ここまでMCを重視するバンドも珍しいのかなと。
ゴッチ 重視してるわけでもないんですけどね。ただ、みんな漫才とかも好きやから、シーンとする間が嫌いなんやろなって。だから、シーンとなったときに「何か音を出さな、喋らな」みたいなのがあって、喋りだしたのかな。
川さん 当時は、内容も全然フワフワしたモノやったと思う。ただ、勢いはよかったかな(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
川さん 曲が終わった瞬間に「僕ら、大阪から来た~」っていきなりフロント3人が言うてたから。内容よりも勢い!
ゴッチ あのころのライヴ映像があったら、とんでもないことになってると思う(笑)。

あの感じが冒険みたいで面白かった

――それが今から15年ぐらい前になりますけど、その当時よこしんさんは何をしてました?
よこしん 中3とかやから……バンドはやってましたね。文化祭限定みたいな感じでしたけど。
ダイスケ そのときはドラム?
よこしん いや、最初はギターやったんですよ。
ゴッチ おっ、マル秘トーク!
――いや、そこまでじゃないと思います(笑)。もっと辿って、PAN結成のころになるとよこしんさんは9歳ですね。
よこしん そうっすね。小3とか小4になるのかな。
川さん くそガキやな(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
よこしん しゃあないやんか!(笑)
――この3人が「バンドをやろうぜ!」って集まったとき、よこしんさんは原っぱで虫とか追っかけてたんですね。
よこしん それが悪いみたいに言わないでください(笑)。
ゴッチ まあ、とりあえず、謝っとけ。
よこしん ……スイマセンでした!
一同 ハハハハ(笑)。
――では、バンドの歩みに話を戻しますが、結成から5~10年ぐらいのころはどういった感じでした?
ゴッチ アホみたいにツアーをしてんちゃうかな。
川さん 年間に150本はやってたと思う。
ゴッチ 金も全然ないのに、ツアーだけはめっちゃ廻ってた。
川さん どうやって生きてたんやろうな~。
ゴッチ それはオレも不思議やねん。
――人間、何とかなるんですね。
川さん バイトはしてたけど、クビにもなったし。
ゴッチ アンタだけや、それ(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
ゴッチ あと、ツアーで1ヶ月ぐらい出っぱなしとかもあったな、あのころ。
――ツアーとなると、移動もたいへんですよね。
川さん でも、PANは大きな事故はないんですよ。自分らから事故ったこともないんじゃないかな?
ダイスケ ひとりで家に突っ込んだことはありますけど(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
ゴッチ 車がね、見たことない形してました(笑)。
――何があったんですか?
ダイスケ スタジオへ向かうとき、その家の前にあったデカい石にちょっと乗り上げたら、その勢いで壁にぶつけました(笑)。
ゴッチ で、「事故ったって言うても、ちょっと擦ったぐらいやろ?」って見に行ったら……「助手席はどこ?」っていう感じでしたね(笑)。
――ちなみに、ケガは大丈夫だったんですか?
ダイスケ 何もない(笑)。
――無事だったから、笑える話ですね(笑)。ただ、そうは言っても、ツアーは精神的にも体力的にもキツい場面があると思います。
ゴッチ 知らない土地に行って、人と触れるのも刺激的やったし。
川さん 辛いことも当然いっぱいあったけど……
ダイスケ それよりも、楽しいことの方が多いから、そう感じてないのかな。
ゴッチ 金がないから、安くなる深夜まで健康ランドに入るのを待ってたりしたけど、あの感じが冒険みたいで面白かったというか。
――その当時で何か思い出深いことはありましたか?
川さん 北海道へ行ったとき、車で寝ようとしてたら、それに気づいた地元のバンドマンが「家に来てくださいよ!」って泊めてくれたりとか。
ゴッチ 初対面のバンドですよ。
川さん で、家に行ったら、鍋を食べさせてもらって、寝させてもらって。そのころになると、そういう友達が各地方にできたりもして、人との繋がりと優しさでやれてるところもあったし。

なんでオレよりもオレのことをわかってるんやろ?

――意識的なところは変わっていきました?
川さん 20代中盤だと、周りにおったバンドが凄いと思ってたバンドと知り合いになったりして、そのへんで「負けたくない」とか「このままじゃアカンな。いってるヤツは考えてるよな」とか思ってた時期かな。
――そういったことについて、バンドで話し合ったりも?
川さん お互いに言うことはだんだんと変わってたかもしれへん。楽しいだけでやってるんじゃなくて、「こういうときはこうなんちゃう?」とか各々が考えるようになってきたし。ただ、バンド自体は迷ってたのかも……「どういう音楽がやりたいのか?」とか。
ダイスケ そのころって、いろいろやりたいみたいな感じやったもんな。
川さん それまで、お客さんをどういう感じにさせたい、どう観られたいみたいなことをあんまり考えずにやってたから。振り返ってみると、ちょっとPANがよくわからんバンドになってたのかも。
――作品だと、どのあたりになります?
川さん 3rdフルアルバム『BA-BARA BA-BA-BA-!!!』あたりかな~。
――そのときの考えだと、どう観られたかったんでしょうか?
川さん カッコよく観られたかったんかな。で、いろんな技やアプローチができるようにもなってたから、高校生のときにあったようなドカーンってさらけ出すのが恥ずかしいっていうか。
ゴッチ あ~、あったね~。
川さん 「それだけじゃなくて、こんなんもできる!」をやってたら、よくわからんくなった(笑)。で、5thシングル『いっせーのせっ!!』で伊藤銀次さんと一緒に制作をしたんです。そこで、だいぶ打ちのめされた感があって。
――バンドマンって、外部の人が制作に関わることに対して拒否反応があったりするじゃないですか。そのあたりはどうでした?
ゴッチ いちばん最初はそういう節もありましたね。
川さん 実際、理解して納得するまでにちょっと時間がかかったかもしれへん。ただ、される指摘が的を射ていたし。「この人は、なんでオレよりもオレのことをわかってるんやろ?」って。
――となると、そこはバンドとして大きなターニングポイントになったと。
ゴッチ 間違いないですね、そこは。
川さん それで、その指摘を素直に聞いてみると、いろんなことの見え方が変わってきたというか。
ダイスケ 銀次さんはデカかったっすね、ホンマ。凄い存在ですよ。

思い出を残すっていうよりも、これをまたバネにしていきたい

――そこで大きな経験を積み、バンドは邁進していきますが、2010年に前ドラムであるハジオさんが脱退し、翌年によこしんさんが加入されました。
川さん いちばん最初のドラムが辞めてからハジオが10年間やってくれたから、「どうしようか?」っていう。で、東京から3人で帰るときにそういう話もしたし。オレとダイスケは「やるやろ!」ってなってたけど……
ゴッチ オレはすぐに答えは出せなくて、そのときは運転しながら悩んでました。その瞬間の光景や空気も全部憶えてて。川さんもダイスケも「やるっしょ!」ってなってたけど、「2人はそんな感じなんや」って感じてたから。
――実際、それぐらいの大きな出来事ではありますからね。
川さん もちろん、(ハジオを含めた)4人でやりたいっていう想いはあったけど、しゃあないし、なんとかバンドができる方法を探そうって。
――その後、サポートドラマーを迎えて、すぐにライヴはやり始めましたよね。
川さん ウッチー(内田:EGG BRAIN)やサケ(SABOTEN)とかにも頼んで、よこしんにも手伝ってもらいながら、ライヴをやってましたね。
――改めて伺いますけど、PANとよこしんさんはどういった繋がりだったんですか?
ダイスケ よこしんが前にやってたバンドと何回か対バンしたこともあって。それこそ、2マンもやったりとか。最後が2マンか?
よこしん でしたね。
ダイスケ そのとき、まだハジオが抜けるとかは何もなかったですけど、よこしんが叩いてる姿を観て「コーラスもできるし、凄い成長してるな!」と偉そうに思ってたんですよ(笑)。で、ハジオが抜けるとなったとき、頭に浮かんだのがよこしん。やってたバンドが解散するっていう話も耳にしてたし。
川さん で、解散するっていう話を聞いて、オレはそこで初めて喋ったんかな? 時間があるならまずは手伝って欲しいし、「バンドやろうや~!」って(笑)。
――随分とポップでしたね(笑)。
よこしん もう、最初は先輩やし、喋りづらかったですよ(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
――しかしながら、まずはサポートとして参加したわけですけど、感触がよかったんですよね?
川さん やりやすかった! で、よこしんには「もし違うことがやりたくなったら言うて欲しいし、PANでやりたいと思ったら言うて欲しい」って伝えて。
――よこしんさんとしては、いかがでした?
よこしん 正直に言うと、そういったことを感じられるほどの余裕がなかったというか。曲も覚えなきゃいけないし、リズムとしても前にやってたバンドとはちょっと違うところもあったし。まずは叩くのに必死で、ライヴをしてても「めっちゃ合うわ!」とか考えられなかったですね。それこそ、逆に「どう思ってるのかな?」ぐらい。もし、正式メンバーになりたいと考えたとしても「そう思ってもらえるのかな?」っていう、ちょっとフワフワしたところもあったり。
――ちなみに、どこから正式メンバーになったんですか?
川さん 正式になったタイミングってあったっけ? 結局、よこしんから「PANでやります!」と聞いてない気がする(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
よこしん マスターコロシアムでちょろっと発表したはずです(笑)。 
――ハハハハ(笑)。でも、どこかで言ってると思いますよ。よこしんさんとしても大きな決断だったわけだし。
よこしん 思い返すと、自分がどういう方向へ進みたいのか悩んでたりもして。ドラムはやりたいけど、曲を提供する側へまわってみたい気持ちもあったし。あと、年齢的にも25歳ぐらいやったから、PANに加入したら一生PANっていうスタイルになるわけで、しっかり考えたい気持ちもあったんですよね。でも、入るって……ちゃんと言ってなかったかもしれないですけど(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
川さん じゃあ、ここで!
よこしん ……いや、まだちょっと待ってもらっていいですか?(笑)
ゴッチ 石橋叩きすぎやろ!(笑)
――ハハハハ(笑)。そして、そこからはかなり突っ走ってきましたよね。
川さん バンドとしても固まったし、しっかりライヴできるなと感じたし。あと、よこしんが曲を作れるっていうのがあったから、それをいきなり4thフルアルバム『Positive And Negative』でやってみて、いいツアーも廻れた。そこから休んだ記憶もないぐらい。1ヶ月ぐらいライヴがなかったとかはあっただろうけど、それですら「すげえ空いたな」みたいな。
ゴッチ 1ヶ月も空くとなんか不安になりますね。
川さん あと、ライヴを個人的に観に行って、ゲストみたいな感じで出るのも怖い。ホンマ、この4人じゃないライヴは怖いな~。
――そう感じるのは、それぐらいバンドがいいグルーヴを出してる証拠でもあるのかなと思いますよ。
川さん いろいろ悩んだりして、それらを乗り越えたっていう感じはありますからね。
――こういうタイミングで20周年を迎え、今までを総括しつつ、これからも走って行くという意味合いのベストアルバムをリリースするのは絶妙というか。
川さん そう! これで思い出を残すっていうよりも、これをまたバネにしていきたいっていう。だいぶ煮詰めて、いろんな具も入れたし。深い味になってると思うねんな。
――改めて、出揃った20曲を聴いて、どんな印象を持ちました?
川さん PANやなって。それぞれ、その時代の感覚とか曲の作り方もあるし。「コイツら、頑張ってきたな」って思えるというか。
よこしん 僕は、まず素直に嬉しいですよね。そんなに深く考えたことはなかったんですけど、「やっぱりハジメさんが叩いてたドラムやから…」みたいな感覚がちょっとありつつやったと思うんです。それが、昔の曲も全部オレが叩いてるし、胸を張って「オレの曲やで! オレが入ったPANの曲を聴いてください!」って嬉しく言えるっていう。そんな感覚があるんですよ。
――今のPANが全部入った内容ですよね。
川さん 全部が今もライヴでやってる曲やし。
――これを手に取れば、初めてPANを知った子でもライヴが全力で楽しめるっていう。
ダイスケ そうなってくれたら最高っすね。

もう1回ここでバンドの自己紹介ができる

――そして、2015年は20周年を記念して『20祭やDAY!』を毎月20日に開催していくんですよね。
川さん 15周年のときも同じように毎月イベントをやったけど、それをよりパワーアップさせた感じになると思います。
――まず、1月は新宿LOFTでNUBOと2マン。2014年、いちばん一緒にやったバンドじゃないですか?
川さん あ~、そうかも。知り合いになったのはここ3年ぐらいやけど。
ゴッチ お客さんからも「一緒にやったら絶対に面白いですよ!」って言われてたけど、対バンする機会がなくて。で、実際にやってみたら「これはハマるな」と。
川さん ここ数年だと、いちばん急速に接近したバンドですね。
――その次の2月はどういった試みを?
ダイスケ 岡山でやるんですけど、全バンド持ち時間1時間で20曲!
川さん 1曲あたり3分で。
――入りきらない場合はどうすればいいんでしょうか?
川さん その場合、ちょっとテンポをアゲてもらって(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
ダイスケ 目安になる大きな時計も用意する予定です(笑)。
――ハハハハ(笑)。そういった趣向を凝らしたイベントを全国各地で繰り広げていくと。そういった流れの最終地点、最後の12月はどうなるんでしょうかね?
ダイスケ まあ、それはもう! ちなみに、15周年のときは最後に大阪でトークショーでした(笑)。
川さん それ用に映像も作って、それを観ながら喋って、2時間半ぐらいやったかな。
ゴッチ 途中でビールとか飲みだした気がする(笑)。
――15周年の節目として、それまでの歴史を全部振り返ることができるようにはなってたと。
ゴッチ そうです、そうです。
――ということは、20周年の締め括りもPANを全部網羅できるようなイベントになるのかなと予想しますよ。
ダイスケ そういう主旨になるのは間違いないかな。で、場所は地元の大阪でやりたいし。まあ凄いことは考えてますよ。
――では、最後の20周年へ向けた抱負をお願いします。
川さん ベストアルバムも出して、節目ではあるけど、落ち着くわけじゃなくて、これでPANを広めたいと思ってて。そういうつもりの選曲でもあるし、ここ最近PANを知りましたみたいな人に聴いてもらって、1年間やっていくイベントにも来て欲しいなと。
――2015年の動きを見れば、「PANはこういうバンドだ」とわかりやすく知れますよね。
ゴッチ たしかに、わかりやすい自己紹介になると思う。
よこしん 毎月やるイベントも、「PANってこういうバンドなんや!」っていうのがホントにわかりやすく感じてもらえるだろうし。
ダイスケ 毎年そうでしょうけど、次の年、21周年へ繋がる年になればいいかなと。
よこしん ベストアルバムもいろんなキッカケになると思うんですよね。新しく来てくれる人もそうやし、昔ちょこちょこ来てたけど、今はアルバムもちゃんと聴けてないという人も全部まとめて、もう1回ここでバンドの自己紹介ができるっていうか。
川さん よこしんが入る前の曲もベストアルバムには入ってるし。それを今のライヴでやっても全然変じゃないっていうか、むしろそれを活き活きとやってるから。
――久しぶりにPANの作品を手にとった子からしたら、いい安心感とドキドキが同時に湧き上がると思いますよ。
川さん もし、ずっとライヴに行けてないから行きづらいと思ってる子がいたとしたら、そんなこと全然ないし。むしろ、そんときに来てくれてた子がおったから、オレらはバンドを続けてこれた。今でもありがたかったなと思うし。だから、ちょっとでも気になったら、ライヴに来て欲しいな。